YADA CYCLE   “手組ホィール”の組み立て        TOP      取扱ブランド  思いつき  


当店に於いても、最近、メッキリと注文頂く方が少なくなった“手組”ホィールです、ましてや、最近、スポーツバイシクル
に目覚められた方が、今風のショップで目の当たりにされる事は殆どないものと思われます。
たま〜に、御注文を頂く、“手組”ホィールの、当店なりの“暇さ加減”をご紹介。
御注文頂く中でも、定番の組み合わせ、MAVIC Open ProリムとSHIMANOハブでの組み立てプロセスを御覧頂きましょう。
この組み合わせ、例えばMAVIC社の“キシリュームSL”の様にガチッとしたスプリント向けのホィールとは相反する、ロング・
ライド向きの優しい乗り心地に仕上がってくれるんです


構成するパーツ群です、先ずは、 リム、ハブ、スポーク、ニップルを準備
MAVIC OPEN PRO CD(ハード・アルマイト
表面処理)32H、最軽量の部類に入る高精度
クリンチャーリムです
SHIMANO Dura-Ace 7900前後ハブ
スポークはDT Swiss コンペティションを使用。
最善のスポーク長でのアッセンブルの為には、前後、
左右で3種類のスポーク長を準備。
使用するのは64本ですが、1種類100本入りを3箱、
詰まり300本を購入する必要があります。
適合寸法をミスると、手痛い出費となりますネ
DTのコンペティションスポークはテーパー・バテット
です、写真では分かり辛いのですが、強度の必要
な両端部が太くなっています。
今回は直径1.8〜1.6mmの物を選択
STDは同梱品のブラス(真鍮)ニップルを使用しますが、
今回は、ご要望で、同社のアルミニップルのゴールドで。
他に、シルバー、ブルー、レッド、ブラックが有ります。
約3分の1重量で、しかも外周に位置するニップルは、慣
性モーメントの観点から観ると軽量化の効果は実重量差を
上回ります。
以前在った、WHEEI SMITH社(アサヒスポーク製〜
廃業)の物は、1年もするとよく首が飛んだものですが、
DT社の物は嫌に丈夫で、今だ破損した物を見たことが
御座いません。
TREK社の展開する、BONTRAGERの上位機種に採用
されているのをよく見かけます
作業の開始です。
先ずは、スポーク・スレッドの脱脂を行います
WHEEL SMITH(USA)社のスポークプレップ
をスレッドに塗布。
アンモンニヤ臭のする、俗に言う“砥の粉的”液体です
塗布後、半日〜1日放置、乾燥させます。
スポークプレップは組み上がり後は緩み止め、
組み立て時は、潤滑剤の様な役目をしてくれ
ます。
アルミニップルの様に、変形し易いニップルを使い
高テンションに組み上げる時には、頼りになります
ハブフランジのニップルのニップルホールに適切長のスポークを
通して行きます
スポークをクロス(交差)させて、ニップルとスポークを
結合してリムにセットして行きます。
クロス(交差する相手のスポークの間隔)の仕方で、乗り
味や、強度が変化します。
一番軽量に組めますが、衝撃吸収、乗り心地で不利にな
るのがクロス無しのラジアル組となります。(完組のフロン
トによく採用されています、荷重の掛かる、後輪には通常
採用されてません))
今回はオーソドックスに前後共、3クロス(6本組)で
仮組後は、イヨイヨ、振れ取台で本締めです アルミニップルはデリケートですので、テンションの状況に
応じて、ツールを交換して作業します。
特にカラー物は、傷による色ハゲが目立ちますので、慎重
さが要求されるんです
ニップルとリムとの干渉部に潤滑油を浸透させ、ニップルの
摩擦を軽減させ、テンションを掛けやすくします
縦、横の振れ、リムセンター、テンションが使用領域まで
近付いたら、センターゲージでチェック。
スポークを両手でシゴク事で初期振れを少なくする事が
出来ます、この作業を何回か繰り返して完成します。
(PARK TOOLSに振れ取り代は自動で保々センター
出しが出来る様な設計なのですが、コンマ台までは無
理な様です)
クリンチャーリムの場合、通常リムテープをセットして使用します。
ココが意外と重要な部分でして、選択をミスりますと、パンクの
原因ともなり、特にハイプレッシャーで使用するロードレーサー
では、急激なプレッシャー・ダウンを引き起こし、大きな事故の
要因となる事もあります。
スポークホールを完全にカバーする適切なサイズと耐圧強度に
優れた物をチョイスする必要があります
また、使用により、チューブ等でズレが生じる場合が
あります。
サイズが合ってない物や強度不足の物が装着されて
いる完成車もチョクチョク見受けられます故、都度確認
がお勧めのポイントです
当店はTREK社のロードホィールに採用されている“VEL
OX”社製と類似した、“VITTORIA”製の物を愛用。
厚手のコットン製で粘着性が有り、高圧でも耐えてくれる
優れもの
ディスクブレーキハブを除き、御指定が特に無い場合
イタリア組という、スポーク配列で組み上げています。
(USA製の場合、真逆のWHEEL SMITH組と言わ
れる組み方が多いのですが、賛否両論在りですネ)
*当店は、ホィールは常にメンテナンスが必要な物と、とらえています。
 従いまして、当店でお買い上げ頂いたホィールは(含、完組、完成車に装着されていたもの)破損及び重症の物を除き
 振れ取作業はノーチャージで行っておりますので、早期でのお持込をお願いしております